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仮装~a story puzzle~
━歌が聴こえる
何ていう歌だろう。初めて聴く歌だ━
出演: ゆず
六架
ぁさがぉ
+。::゚。:.゚。+。 +。::゚。:.゚。+。 +。::゚。:.゚。+。 +。::゚。:.゚。+。 +。::゚。:.゚。+。
空が輝いている。
風が耳をくすぐる。
どうしてこんなにも世界は広いのだろう。
限り無く続く地平線が私を小さくする。
ねぇ、どうして?
どうして私はここにいるの?
私なんかいなくても何も変わらない。
‥‥誰だって考えたことあるでしょ?
「私が死んだって、泣く人なんて一人もいないんじゃないか」って。
大切な友達さえも信じることができない。
顔は笑っているのに、心は笑ってない。
心の奥のほうにある黒いモヤが渦を巻いて私の胸の中をかき回し、切り裂いていく。
頭が痛い
気持ち悪い
お願い、私をここから出して。真っ暗で何も見えないよ。
気がついたら私の足は河川敷に向かっていた。私が住んでいる町で一番大きな川の河川敷。小さい頃からよく六架とここで遊んでた。
‥‥‥ヴヴヴヴヴ
突然バイブが鳴った。着信。六架からだ。
「もしもしゆずくん?あのさぁ、最近なんか元気ないよね?何かあったら何でも私に言ってよ!友達なんだからさ。」
(するどいな‥‥。)
「‥‥うん。ありがとう。何もないよ、、ただ。。。」
「ただ?」
「どうして私はここにいるのかなって。」
「‥‥‥。」
「私、何で生まれてきちゃったんだろう。もう疲れたよ。」
「ちょっとゆずくん?!」ブツッ ツーツー
はぁ‥ため息を深くついて空を見上げてみた。
「キレイだなぁー」
もう一度ため息をつく。
‥‥え?何か聞こえる。
何コレ? 歌??
声がする方を見てみる。
大きな木によりそうようにして女の人が座っている。
逆光で顔まではみえないけど、耳に大きな花のピアスをしてた。
紙が薄桃色でふわふわした女の人。
聴こえてくる声は透きとおっていて、でもどこか切なくて。
なぜだか心が摩り切れるようなかんじがした。
何時間が経っただろう。彼女がその場を離れた後も私は頭の中であの歌をくり返していた。
バタッ バタ バタ
大きな音がしたので振り返ると、そこには汗まみれの六架がいた。
「ゆ、、ゆずくん」
「六架‥‥」
「このバカッ」
ガッ!!
「痛ッ!?ト、トンカチ?!」
「あんたは何考えてんのッわ、私は‥‥」
そこまで言うと六架は泣き出してしまった。
「私っゆずくんいなくなったらヤだよっ ‥‥大切な友達だもん‥!」
あぁ、この子は私のために泣いてくれるんだ。私にも、泣いてくれる人がいるんだ。こんな私でも生きていていいんだ。
「六架 私歌を歌いたい。誰かを幸せにできるような歌。」
あまりに突然だったので、六架はきょとんとした顔で私をみた。
「有名になりたいとかじゃないけど、歌で人を幸せにすることができたら‥‥「うん。ゆずくんならできるよ、きっと。」
にっこりと微笑んだ六架はとてもキレイだった。
空が夕日に染まる。風が耳もとでささやく。
私を小さくしていた大地が
今はこんなにも大きな愛で私を支えてくれている。
私がここにいる意味。
それを探して生きていけばいい。
スバラシイ人間になろうとなんてしなくていい。
ただ私らしく、生きていく。
私は今 心から笑えてます。
●あとがき
今回「仮装」は芽きゃべつの友達のパッツゥン(パツゥーンラッシュ)様に書いていただきました。
芽きゃべつもこれ読んでちょっと幸せになれたw
ゆくっりとストーリーが展開してってジワジワと温かみがでてくる作品だと感じています。
ありがとうね。パツゥーンラッシュw
何ていう歌だろう。初めて聴く歌だ━
出演: ゆず
六架
ぁさがぉ
+。::゚。:.゚。+。 +。::゚。:.゚。+。 +。::゚。:.゚。+。 +。::゚。:.゚。+。 +。::゚。:.゚。+。
空が輝いている。
風が耳をくすぐる。
どうしてこんなにも世界は広いのだろう。
限り無く続く地平線が私を小さくする。
ねぇ、どうして?
どうして私はここにいるの?
私なんかいなくても何も変わらない。
‥‥誰だって考えたことあるでしょ?
「私が死んだって、泣く人なんて一人もいないんじゃないか」って。
大切な友達さえも信じることができない。
顔は笑っているのに、心は笑ってない。
心の奥のほうにある黒いモヤが渦を巻いて私の胸の中をかき回し、切り裂いていく。
頭が痛い
気持ち悪い
お願い、私をここから出して。真っ暗で何も見えないよ。
気がついたら私の足は河川敷に向かっていた。私が住んでいる町で一番大きな川の河川敷。小さい頃からよく六架とここで遊んでた。
‥‥‥ヴヴヴヴヴ
突然バイブが鳴った。着信。六架からだ。
「もしもしゆずくん?あのさぁ、最近なんか元気ないよね?何かあったら何でも私に言ってよ!友達なんだからさ。」
(するどいな‥‥。)
「‥‥うん。ありがとう。何もないよ、、ただ。。。」
「ただ?」
「どうして私はここにいるのかなって。」
「‥‥‥。」
「私、何で生まれてきちゃったんだろう。もう疲れたよ。」
「ちょっとゆずくん?!」ブツッ ツーツー
はぁ‥ため息を深くついて空を見上げてみた。
「キレイだなぁー」
もう一度ため息をつく。
‥‥え?何か聞こえる。
何コレ? 歌??
声がする方を見てみる。
大きな木によりそうようにして女の人が座っている。
逆光で顔まではみえないけど、耳に大きな花のピアスをしてた。
紙が薄桃色でふわふわした女の人。
聴こえてくる声は透きとおっていて、でもどこか切なくて。
なぜだか心が摩り切れるようなかんじがした。
何時間が経っただろう。彼女がその場を離れた後も私は頭の中であの歌をくり返していた。
バタッ バタ バタ
大きな音がしたので振り返ると、そこには汗まみれの六架がいた。
「ゆ、、ゆずくん」
「六架‥‥」
「このバカッ」
ガッ!!
「痛ッ!?ト、トンカチ?!」
「あんたは何考えてんのッわ、私は‥‥」
そこまで言うと六架は泣き出してしまった。
「私っゆずくんいなくなったらヤだよっ ‥‥大切な友達だもん‥!」
あぁ、この子は私のために泣いてくれるんだ。私にも、泣いてくれる人がいるんだ。こんな私でも生きていていいんだ。
「六架 私歌を歌いたい。誰かを幸せにできるような歌。」
あまりに突然だったので、六架はきょとんとした顔で私をみた。
「有名になりたいとかじゃないけど、歌で人を幸せにすることができたら‥‥「うん。ゆずくんならできるよ、きっと。」
にっこりと微笑んだ六架はとてもキレイだった。
空が夕日に染まる。風が耳もとでささやく。
私を小さくしていた大地が
今はこんなにも大きな愛で私を支えてくれている。
私がここにいる意味。
それを探して生きていけばいい。
スバラシイ人間になろうとなんてしなくていい。
ただ私らしく、生きていく。
私は今 心から笑えてます。
●あとがき
今回「仮装」は芽きゃべつの友達のパッツゥン(パツゥーンラッシュ)様に書いていただきました。
芽きゃべつもこれ読んでちょっと幸せになれたw
ゆくっりとストーリーが展開してってジワジワと温かみがでてくる作品だと感じています。
ありがとうね。パツゥーンラッシュw
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COMMENTS
無題
芽きゃべつさん、小説のUPありがとうww
鬱陶しいくらい細かいパットゥンの注文に答えてくれてありがとね&すいませんでしたッッ
今回「仮装」を書かせて頂きましたが…
改めて自分の考えを文章にする事の難しさを感じました。
こんな拙い小説を読んでくださった方、本当にありがとうございます。下手くそですいません;
「生きるということ」を考えられる作品にしたかったのですが…上手くいきませんね(笑)
この度は本当にありがとうございました!!また機会があればひょっこり顔を出させて頂きます♪
芽きゃべつさん、小説のUPありがとうww
鬱陶しいくらい細かいパットゥンの注文に答えてくれてありがとね&すいませんでしたッッ
今回「仮装」を書かせて頂きましたが…
改めて自分の考えを文章にする事の難しさを感じました。
こんな拙い小説を読んでくださった方、本当にありがとうございます。下手くそですいません;
「生きるということ」を考えられる作品にしたかったのですが…上手くいきませんね(笑)
この度は本当にありがとうございました!!また機会があればひょっこり顔を出させて頂きます♪
by パットゥン EDIT
2006.11.10 Fri 22:54
2006.11.10 Fri 22:54
無題
今日和v
報告有難う御座いましたv
遅くなって申し訳ありません;;
小説執筆お疲れ様でした^^
すごく素敵なストーリーで、
読んでいて泣きそうになりました。
友達の大切さや生きることの素晴らしさが
身に染みました。
こんなにも綺麗な小説に六架を出演させて頂き、
本当に有難う御座いました*
我が子には勿体無いほどの小説でしたが、
心から感謝しております^^
では、失礼致しました。
今日和v
報告有難う御座いましたv
遅くなって申し訳ありません;;
小説執筆お疲れ様でした^^
すごく素敵なストーリーで、
読んでいて泣きそうになりました。
友達の大切さや生きることの素晴らしさが
身に染みました。
こんなにも綺麗な小説に六架を出演させて頂き、
本当に有難う御座いました*
我が子には勿体無いほどの小説でしたが、
心から感謝しております^^
では、失礼致しました。
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